6ころ目
泥酔
酩酊を通り越したその先の話
かなりいや相当の泥酔状態にあることを許して欲しい。
分類的な泥水に入ってはや一時間ほど。
息は荒く、はきけもとまらない。
今ぼくはトイレに篭り口腔に訪れる吐き気に身を任せ吐き散らしている。
遠くには友達がぼくのスイッチでヨルシカを、聴いている音が聞こえる。
トイレに篭ることといえば三回目
一回目は盛大に吐き、二回目は三十分から一時間ほど篭り盛大に苦しみ続けている。
吐き気もまとめれば一丁前な作品だとも感じるがそれどころではない苦しみに、もちろん自業自得だが襲われている。
一緒に飲んでいる友達に不定期で「水」「スマホ」やら叫んで今ここにいたる。
鼻を突き抜ける不快感は未だ消えず、こんな状況でもブログの更新に勤しんでいるあたりぼくの人間性のお里が知れる。
震えも麻痺も止まらず未だトイレの便器に向き合っている。
泥酔で吐くことはこれで三回目、過ぎればいい思い出だが、当事者として向き合っている分には苦しいことこのうえない。
シャルルが遠く聞こえる。頭は痺れる。
邪魔な前髪を留めていたアメリカピンは二つあったはずだが片方がどこかへいってしまった。
淹れてもらった味噌汁はもう冷めてしまっただろうか。
考えても苦しさだけが頭を支配する。
苦しい。
震えも止まらず会話だけが虚しく響く。
先ほどからなんどこの分に対する訂正を打っただろう。もうわからない。
指を喉に突っ込み、明日、いや今日への布石を打つ。
睡眠による回復を望むほか無いだろう。
俺の泥酔記はここで終いとしておく。
目覚めた俺が何を思うか楽しみな反面、早くこの苦しみから解放されたいという気持ちでいっぱいだ。
またね。