5ころ目 読了感想2
うに〜(挨拶)
自己紹介でも言った通り自分語り大好きな自己顕示欲バシバシ人間なんです。
ブログというかもはや感情のはけぐちになってますね。
んで今回読んだのはこちら。デン。
著・住野よる
「青くて痛くて脆い」
先の神のみと違って比較的近年かつ住野よるといえば『君の膵臓を食べたい』でおなじみの人気作家です。それゆえブログ読んでくれてる方の中にもこれから読もうかなー?なんて人の割合が多いかもしれないのでネタバレ注意です。
読了感想として率直に一言。
感情のジャイアントスイング
これ一言に尽きます。いやもうねどんだけ俺の感情ブンブンぶん回すんだと。こんなに感情ビュンビュンされると心臓に悪い。
面白いか面白くないかのわかりやすい面で言うならバチコリ面白いよ
そりゃ住野よるに絶対的な信頼を寄せてる俺が住野よるの作品読んだらそうもなるよね。
ちなみに過去作は『君の膵臓を食べたい』『また同じ夢を見ていた』『よるのばけもの』を読了してます。
きみすいはギャン泣きしたしまたゆめは鳥肌止まらなかったしよるのばけものも感動した。
この前歴あればまぁね。
じゃあ本編触れていこう。
はよ感想ぶちまけたいからざっくり行くよ──
『主人公の楓は大学でひっそり過ごすつもりがやべーやつこと秋好寿乃に絡まれなんやかんやあり友人になる。秋好の追い求める理想の為に秘密結社モアイっつーのを作る。
やべーやつで忌避してたはずの秋好に友人として信頼を置くようになり、二人で活動していたモアイに居心地の良さを感じていた……。
しかし結成からしばらくしたのち、徐々に増えていったメンバーにより順風満帆だったモアイは乗っ取られ、楓は居場所を失い、モアイを去ることになる。
そのまま時が過ぎることはや四年生。就活も終えた楓は友人の董介とやな組織になってしまったモアイの転覆をはかる……。』
とこんなん。
これは俺が正しいのかアホなのかわからんのだけど、『叙述トリック』ってのを目の当たりにしてしまったかもしれんと。
いやもう第一次俺感情大戦は間違い無くここだった。
いい展開だ!一進一退よくあることぞ!いいぞ!とか思ってたよ。
馬鹿か。
作者の思う壺や。それは俺が純粋に楽しめてるからいいのよ。全然な?
何を隠そう『モアイのリーダーだった秋好はいなくなってしまった』
って描写がかなり序盤にあるん。
きみすい通ってるからね?えぇなに事故?秋好亡くなったの?って思い込んでた。
まんまとトリックの渦中。
『秋好が楓にとって別人になってしまった』って言う意味でもうぜんっぜんきづかなかった。マジで。
純粋に楽しめるのは利点だと思ってるけどなぁ?綺麗にハメすぎだぞ?
この二人に絞った面での感想といえばおそらくみんなそうだと思うんだけど。
『転覆後、集会前、秋好と楓』の言い争いは一番感情ギュンギュンさせられた。
感情移入が楓側だったからそうだもっとやれ!とか考えてたけど冷静に考えて、過去を振り返って、戻れないとこに来てしまったって言う楓の葛藤にぶち当たったシーンは諸共うつろにされてしまったよね。
あんな心の喪失感なかなか味わえないよ……。
つらい……。🥺
だって裏切られたと、見捨てられたと、変わってしまったと、特別じゃ無くなってしまったと思い込んで責め立て傷つけた筈の秋好は楓のことを裏切ってなかったし信頼していたんだぜ……。
不完全すぎるよ人間……。滅べばいいのに…。
ただ言い争いの場面ではっきりと否定の意見述べられた楓好きだよ。あの場面で勘違い産んで言い返せないーみたいな主人公多くていらっとするからね。高評価。
ただ董介はことの真相、深層を知らずとも引き際を理解してたのはなんというか主人公サイドにはかなりの難題になったんじゃないかな……。良し悪しじゃなくストーリーの流れとしてね。
裏切られた、は?って気分だろうさその直前に責めるべき粗があっちゃったから。
掘り下げるべきはポンちゃん川原さん董介あたりがのこったかな。
まず川原さんから。
いい子過ぎる。
作中最強では。
彼女っていうキーパーソンが楓にどれほどの影響をもたらしたことか。彼女の強さがあったからっていうのはでけえ柱になったと思う。
もちろん物語を構成するのは全てだからってのはあるけど割合的にはね。
成長って言えるのかなーわかんないんだけど彼女なりに信念ってのを貫いたんじゃないかなと。
絶対可愛い(絵はない)
そしてポンちゃん&董介
ポンちゃんね。もう文章読んでてわかる絶対可愛い(絵は無い)
キャラとして面白い役割になってくれてたと思うけどさぁ!?
董介に喰われたところは半ギレだったよね俺のポンちゃんに手出すんじゃねえよ(俺のでは無いしポンちゃんに彼氏はいる)
彼女の明るさはとても僕を癒したと同時に傷つけました。つらい。
董介な。主人公を理解してくれると同時にどこまでも公平なやつだったと思う。
ポンちゃんを食った事以外は良かった。
事後の描写が上手いのなんの住野よる(自由律川柳)
その素直な性格でモアイ幹部のテンと友人関係を結び、モアイを忌避しつつそのあり方を認め公平な視点を得ながら主人公に与した。
最終的に主人公を裏切る形にはなったもののモアイと切り離した思考からテンを評価してって出来た人物は絶大なブレーキの役目を担ってたよ。
もちろんそれで止まらんのが主人公だしだからこそ面白い作品ってのはできんじゃねえかなと。
董介はある意味で本質の一つだった。
んじゃねえかなと(二回目)
結果的に主人公の生き方が変わった、変わることができたのは『後悔』の事実。
後悔しないように生きても絶対にしちゃうよね人間だもの うみを
過去の後悔をいい話だと美化するつもりはないよ。醜くて残酷な話だよ。
その気持ちは主人公にしかわかんないよ。
感情移入してるだけの自分には辛さの数%も共有できてないけど、キャラクター的にいえば今後の生き方、信念を得られたって言う成長の話でもあるわけよ。
それを踏まえた上でのあのラストは凄くスッキリしてて簡潔で良かったと思う。
そこから先は誰も知らない彼らの世界で紡がれてくんだなって感慨深いものがあるよ……。
(住野よるが続き出したら別だけど)
そんなこんなで感想文を終了しようかなと思います。
感情に任せて書いてるからもしかしたら変なとこあるかもしれないけどご愛嬌。
異論は認めるが許さない、この言葉にしにくい感情は俺が楽しむのでほっといてくださいと笑笑
余談ですけど読書感想文っておかしなもんですよね。
自分の感想を書き綴るのに制限するってねぇ。
つまんないもんはつまんない面白いもんは面白い。
無茶言うなよなぁって感じですよね笑
じゃあ今回はこの辺で、また数時間後とかに投稿すると思いますんで良かったら。